新種
21年前の頭骨は新属だった 米ニューメキシコのトロオドン科 Dinevenator
2005年に採集された頭骨が、大型のトロオドン科の新属と判明した。
Karmactive
Fossil Studies
2005年にサンフアン盆地のカートランド層(約7300万年前)で採集された頭骨の一部が、新属新種 Dinevenator robustus として記載された。
属名はナバホの人々を指す「ディネ」とラテン語の「狩人」から。
推定体重は約70〜140kgで、トロオドン科では大型。
Fossil Studies 掲載。
背景
トロオドン科は分類の整理が続くグループだ。トロオドンという名前は1856年に歯1本に基づいてつけられ、特徴が足りないため疑問名とされてきた。2017年には、骨格標本にステノニコサウルスの名を使う提案と、その一部を新属ラテニヴェナトリクスに分ける提案が続いた。2025年には、新しい基準標本を指定して名前を安定させる提案も出ている。今回の頭骨も、最初はサウロルニトレステス、のちにメキシコの Xenovenator の標本と考えられていた。
メソゾイックの見方
21年間に3つの名前で呼ばれた経緯が、このグループの難しさを表している。断片的な標本が多く、比べる相手が増えるたびに位置づけが変わる。
注目したいのは地理だ。頭骨の頑丈な系統のなかで最も早く分かれた種が南のニューメキシコにいたなら、この系統は当時の北米西部の南側で生まれ、北へ広がったことになる。同じ2026年にメキシコから Xenovenator が記載されたことも、南部の重要性を示す。Nipponopelta と同じく、古い標本の再検討が新属につながった例でもある。
出典・詳細 Karmactiveの記事を読む掲載誌 Fossil Studies
参考にした情報
この記事の用語
- 記載
- 新しい生物の特徴を論文で示し、学名を与えること。
- 新属新種
- 属も種も新しく設けられたもの。論文では gen. et sp. nov. と書く。
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